シリコン塗料が外壁塗装で選ばれる理由 メリット&おすすめメーカー紹介


外壁塗装の話を進めていくと必ず塗料を選ぶことになります。その際、第一候補としてあがるのが人気No.1のシリコン塗料です。

「自宅の外壁にシリコンはどういった所がよいのか?」など外壁塗装においてシリコン塗料の特徴やメリットとデメリット、相場価格・耐用年数の違い、おすすめのメーカーと製品もあわせてご紹介。

また、外壁塗装でよく採用されるフッ素塗料との比較もあります。ぜひ、最後までお読みください。


シリコン塗料 外壁塗装で採用するメリット&デメリット

シリコン塗料 外壁塗装で採用するメリット&デメリット

シリコン塗料は、外壁塗装において最もスタンダードで人気の高い塗料です。

理由としてはコストパフォーマンスの良さです。価格と耐候性、さらに汚れにくい、という性能でバランスの良さです。

塗装店やリフォーム店に外壁塗装のお見積りを依頼すると、たくさん塗料を提案してくれますが、標準の塗料として必ずシリコン塗料が入っています。

それでは、外壁塗装の中でも人気の高い、シリコン塗料のメリットとデメリットを解説します。

シリコン塗料のメリット

シリコン塗料のメリット

防汚性・耐久性で長持ち!

シリコン塗料には、セラミック成分も配合されています。

シリコンで塗装した外壁や屋根は、汚れがつきにくく、断熱・遮熱性を上げてくれます。

外壁塗装の工事が終わっても美しさをキープ。防汚性が高いので、汚れてしまってもキレイに落とせるので安心です。

コストパフォーマンスが抜群

シリコン塗料よりもお値打ちな、アクリル塗料やウレタン塗料がありますが、今後、2回3回と外壁と塗り替えることを考えると安く押さえるともできます。

理由として、塗料以外の諸経費・人件費・足場設置代は毎回必ずかかってしまいます。

これらの工事費は回数に関係なく割引はされないことがほとんどです。耐用年数の長い塗料で施工することで外壁塗装の回数を減らし、諸経費・人件費・足場設置代を節約できます。

結果的にトータルコストの削減できることに。

シリコン塗料の耐久年数と価格

シリコン塗料の耐久年数と価格

耐久年数 目安:7年〜15年

価格 目安:2,300〜3,500円/㎡

カラーバリエーションが豊富!イメージチェンジ!

シリコン塗料は大変人気のため、各塗料メーカーが力を入れてきました。

そのため、シリコン塗料は他の塗料よりもカラーバリエーションを多く揃えてきました。

思い通りの色を組み合わせてイメージチェンジしてみてはいかがでしょうか?

屋根・付帯部分もシリコン塗料なら1回で可能

シリコン塗料は、とても使い勝手がよく、外壁以外の、屋根・付帯部分(雨樋・破風・雨戸・ベランダなど)も、家全体をシリコン塗料で塗る事ができます。

この屋根・付帯部分に、ワンランク耐久性が低いウレタン塗料を提案されることがあります。

伸びが良いので職人さんにとって塗りやすい面もあるのですが、ここで安易に外壁と違う塗料を選んでしまうと、劣化具合に差がでてしまいます。

外壁と一緒のシリコン塗料にしておけば劣化スピードが同じになるので、次回の外壁塗装を一緒に行えるので、無駄に足場を組んだり補修する必要がなくなります。

外壁と共に付帯部分、屋根部分もシリコン塗料で統一するとよいでしょう。

シリコン塗料のデメリット

シリコン塗料のデメリット

他の塗料よりも、ヒビ割れしやすい

外壁に塗装した際、シリコン塗料は塗膜部分が硬くて、剥がれにくい、というメリットがありますが、ウレタンなどの塗料に比べると弾性が低いのがネック。

例えば、地震で外壁がヒビ割れした場合には追従ができずに、シリコンの塗膜も一緒に割れてしまうことが多いです。

重ね塗りには不向き

重ね塗りをする際に、塗料を弾く性質がシリコン塗料にはあります。

もし、10年後に再び外壁塗装をしたら、塗膜の密着性が悪くなってしまう可能性があります。

ただ、シリコン塗料との相性が良い「下地材」を使用することで、キレイに塗装できますのでご安心ください。

定番だけに種類が多すぎて選べない

シリコンは塗料メーカーにとっても売れ筋商品。性能もグレードもとにかく種類が多いため、

家にあった塗料が選べるというメリットはありますが、ご自身ではどれを選べばよいのか 迷ってしまいます。

これらデメリットは、シリコンの特性や外壁の種類・状態、そして、今後の外壁塗装のことを

トータルで考えれば心配ありません。その様な時は、ぜひ、ご相談くださいね。

 

他のフッ素・ラジカルとシリコンを比較!

他のフッ素・ラジカルとシリコンを比較!

シリコン塗料の費用や耐久性は、他の塗料と比べるとどのくらい差があるのでしょうか。

こちらでは、ラジカル塗料やフッ素塗料で塗装した場合との、施工単価や耐用年数の違いについて比較してみましょう。

ラジカル塗料とは?

外壁の表面が劣化・退化してしまうチョーキング現象(触るとチョークのように白い粉が付く)を抑えるため発売された新しい塗料になります。

今、シリコン塗料の人気を追い越す勢いがあるラジカル塗料。値段は少し高めですが、高機能な外壁にしたい方にはおすすめです。

ラジカル塗料は、酸化チタンと光安定剤(HALS)が含まれている塗料のことをいいます。

劣化に強い塗料で「ラジカル制御型塗料」とも呼ばれていています。

その耐久性と価格から、定番人気のシリコン塗料の追い抜く勢いのある注目度ランキング1位の外壁塗料になります。

ラジカル塗料のメリット

チョーキングが起こりにくい

チョーキング

外壁に触れると、手にチョークの粉のようなものが付着する「チョーキング(白亜化)」は、外壁の塗膜劣化現象の一つです。

経年劣化によって、塗膜に含まれる白色顔料(酸化チタン)が外壁の表面に粉状に浮き出てしまうのが、「チョーキング現象」です。

このため、白や淡色で塗装された外装では、白色顔料の劣化が進み、チョーキング現象が発生しやすい傾向があります。

チョーキング現象が起きてしまった外壁は、塗り替えを行わなくてはいけません。

「ラジカル塗料」は、このようなチョーキング現象の発生を抑えるために開発されているため、耐久力が高いのです。

コストパフォーマンスが高い

ラジカル塗料はシリコンと比較すると高いですが、他の高耐久塗料と比較すると価格は安く、

高性能であることから、コストパフォーマンスが非常に高いのです。

なぜなら、塗料に含まれる樹脂は、一般的な物と変わらないからです。

比較 種類・施工単価(㎡)・耐用年数

比較 種類・施工単価(㎡)・耐用年数

シリコン塗料の価格
目安:7年〜15年 目安:2,300〜3,500円/㎡ 


ラジカル塗料の価格
目安:8年〜16年 目安:2,200〜4,000円/㎡


防汚・防カビ性

ラジカル塗料は、藻やカビが付きにくいのも特徴の1つ。

日光の当たらない北側や湿気が溜まりやすい外壁にもおすすめです。

また親水性にも優れているため、ホコリや汚れも付きにくく、雨だれによる汚れも抑えます。

塗装時の光沢が持続

汚れに強くなった外壁は、光沢の持ちが良くなる点でも大きなメリットです。

光沢やツヤの調整は可能ですが、汚れにくく長持ちする外壁にしたい場合には、ツヤ有り塗料の光沢をなるべく落とさず、塗装してもらうことをおすすめします。

下地(壁)と相性が良い

ほとんどの戸建の外壁に使えるのもラジカル塗料の良さ。サイディング・モルタル・コンクリート・木部など壁素材に対して塗装することができます。

伸びが良いので塗りやすい

塗料の伸びがよく、塗りやすいので、ラジカル塗料は多くの職人に好評です。

使いやすさと塗装作業がスムーズに!外壁塗装時の失敗やミスも軽減されるでしょう。

ラジカル塗料のデメリット

濃い色にできない場合がある

ラジカル塗料の主成分である「高耐候酸化チタン」は、白色顔料です。

黒色・紺色などの濃い色を選べないことがあります。ちなみに、白色顔料を含まない濃色の塗料は、チョーキング現象は発生が少なく、

黒色・紺色など落ち着いたカラーの外壁塗装を希望される方は、ラジカル塗料にこだわらなくても良いでしょう。

実は耐用年数の効果・実績がわからない

ラジカル塗料は、2012年に発売され、やっと普及してきた最新塗料であるため、最長耐用年数とされる16年経過した家はありません。

ですので現在の時点では、ラジカル塗料の実力を証明する外壁塗装店・リフォーム店は存在しないのです。

フッ素塗料とは?

フッ素塗料とは?

フッ素塗料は、東京スカイツリーに使用されるほどの耐久性の高い塗料。

高層ビルなどで使用されてきましたが、最近は戸建住宅の外壁塗装でも使用されるようになりました。

外壁塗装での評判も良く、汚れにくく、防水性も兼ね備えた高機能な塗料ですが、外壁塗装の定番シリコンと比較すると価格はかなり高めなのが現状です。

フッ素塗料のメリット

防汚性・耐久性で外壁を長持ちに!

シリコンと比べて耐用年数が長く、塗り替え頻度を少なくすることができます。

塗装の寿命が長いので、1回の外壁塗装費用は高くなっても、2回目3回目とトータルに考えると、結果、外壁にかかる費用の削減につながります。

今後もキレイに長く住み続けたいとお考えであれば、1回あたりの外壁塗装のコストが「高い」というデメリットもカバーできるかもしれません。

光沢感で新築の様な外壁に!

フッ素塗料のもう1つの特徴として光沢感が出せることです。ツヤ感が出せると新築のような真新しい家になります。

フッ素塗料のデメリット

外壁塗装の費用が高くなる

外壁塗装の塗料の中でも費用が高いことが大きなデメリットの1つ。

外壁塗料の定番であるシリコン塗料の1.6倍ほど高くなってしまいます。

価格の比較


シリコン塗料
7年〜15年 目安:2,300〜3,500円/㎡


フッ素塗料
12年〜20年 目安:3,500〜4,800円/㎡


重ね塗りには不向き

フッ素の特徴「汚れを寄せつけない」効果があるため、塗りなおしや2回目以降の塗料の密着を妨げてしまうことがあります。

そのため、次、外壁に塗装する際は、業者さんにしっかり説明をした上で、密着性が高くなるように、下塗り塗料を施してもらわなければいけません。

フッ素塗料は、メリットがある反面、費用・施工面・補修面でのデメリットがあります。

また、外壁塗装店が自信を持っておすすめできるか?職人さんの腕は確かか?など

シリコンと比べると実績面で不安がのこるのもデメリットの1つかもしれません。

 

シリコン塗料の種類とメーカー選び方

シリコン塗料の種類とメーカー選び方

シリコンの含有率とは?

シリコン塗料を製造する際、アクリルとシリコンを混合して出荷されているのですが「シリコンの含有率」を決める規定がなく、

外壁塗装の現場で使われている、シリコン塗料の含有率は、低いもので20%以下ほど、高いもので40~65%とかなりの幅があります。

このシリコン含有率

・含有率が高い▶︎防汚性や耐久性があり、高価

・含有率が低い▶︎機能性が低下で、安価

ただ、ほとんどのメーカーカタログや公式サイトには、シリコン含有率が表記されてません。

なにも知らずにシリコン塗料を選んでしまうと勝手にシリコン含有率が低い塗料で高額な塗装をされてしまうので、覚えておいてください。

外壁塗装 3大メーカーの代表的なシリコン商品を紹介!

日本ペイント (通称:ニッペ)

『ハナコレクション100ファイン』(弱溶剤・1液型)

日本ペイントベストセラーシリーズです。乾きが速いため、冬に塗装したい場合にも最適です。

セラミック配合。カビや藻を防ぐ性質があり、窯業系サイディングボードや、コンクリート・モルタルの外壁に適しています。

『水性サーモアイウォールSi』(水性・1液型)

窯業系・金属系サイディングやコンクリート・モルタル、ALC、金属パネルやスレートなど、様々な素材に使用でき、万能な水性タイプのシリコン塗料です。

また、遮熱効果が高くて、パステルカラーの外壁にイメージチェンジしたい方からも、支持の高い商品です。


エスケー化研

『クリーンマイルドシリコン』(弱溶剤・2液型)

サイディング、コンクリート・モルタル、ALCパネル、GRC板、スレート板、金属部などの素材にも適しており、どのような塗膜の上からも塗りやすい、と高い評判の製品です。

セラミック複合技術という独自の方法で、外壁に汚れがつきにくく、光沢の美しさが、塗ったばかりのように持続してくれます。

『水性セラミシリコン』(水性・1液型)

『クリーンマイルドシリコン』同様、サイディングやモルタル、ALC、スレートなど、様々な素材に対応しています。

さらに、水性タイプだから、臭いでご近所にも迷惑が…という心配もありません。 紫外線や湿気に対する抵抗力が高い、「セラミック シリコン樹脂塗料」なので長期間、建物を守り続けてくれます。


関西ペイント(通称:カンペ)

『セラMシリコンⅢ/セラMシリコンⅢ弾性』(いずれも弱溶剤・2液型)

セラミック配合の高耐久なシリコン塗料で、肉厚な塗膜で高級感のある外観に仕上がります。

コンクリート・モルタル壁などに適用可能です。

『コスモマイルドシリコンⅡ』(弱溶剤・2液型)

2液型タイプの中でも、塗りやすく作業効率がよく、コンクリート・モルタルやスレート板に施工可能です。

カラーバリエーションは、淡い色からシックなものまで豊富にそろっています。

 

値段で比較されるウレタン塗料について

値段で比較されるウレタン塗料について

外壁塗装においてウレタン塗料とは?

他のシリコン塗料やフッ素塗料の普及のため、近年使われなくなってしまいました。

理由は「紫外線に弱く、耐久性が低い」ことがあげられます。

ウレタン塗料のメリット

ヒビ割れしやすい外壁におすすめ

密着性や柔軟性にも優れており、コンクリートやモルタルなど、ヒビ割れしやすい外壁におすすめ。

下地部分にヒビ割れが生じても塗膜まで影響せず、水漏れを防ぐ効果が期待できます。

ヒビ割れがしにくく傷に強いことから、下地に影響が少ないためメンテナンスがしやすいです。

その点では、シリコン塗料よりウレタン塗料の方が優位といえます。ヒビ割れが起きやすく、塗り替えを頻繁に行う場合はウレタン塗料の方が向いていると言えます。

ウレタン塗料のデメリット

何回も外壁塗装をしなくてはいけない

1回当たりの塗装費用が多少安価でも、メンテナンス間隔は短くなってしまう分、施工の回数が増えます。長い目で見ると高くついてしまう可能性が高いでしょう。

長期スパンで考えると割高になることも

ウレタン塗装の耐久性は低く、長持ちとは言えません。

「足場を組んでしっかり塗装したのに、もう塗り替え!?」となってしまいます。

外壁や屋根の塗装は、塗料費よりも人件費や足場設置代、下地処理などに多くの費用がかかります。

この費用は、例え安価な塗料を選んだとしても、大幅に下げることはできません。

外壁塗装費を20年〜30年で考えると、コストパフォーマンスが良いのは「耐久年数が高い塗料」になります。

 

外壁塗料の知っておきたい基礎知識

外壁塗料の知っておきたい基礎知識

メーカーの塗料を見ると水性・油性と1液型・2液型の表記があることにお気づきでしたか?

シリコン塗料以外にも共通の仕様になりますのでお伝えします。

外壁で使用する塗料には、原液に「水」を混ぜて使う水性タイプと「有機溶剤(シンナーなど)」を混ぜて使う溶剤(油性)タイプがあります。


水性と溶剤(油性)の違いとは?

水性タイプの特徴

  1. ●塗料を水で薄めて使う
  2. ●密着性がやや劣る場合あり
  3. ●環境にやさしい
  4. ●シンナーの臭いがない

溶剤タイプの特徴

  1. ●塗料をシンナーといった溶剤で薄めて使う
  2. ●密着性が高い
  3. ●耐用年数が安定する傾向あり
  4. ●費用がやや高い傾向あり

 


1液型と2液型の違いとは?

1液型の特徴

  1. ●そのまま使えるため取り扱いが容易である
  2. ●翌日も使える
  3. ●費用が安い傾向にある
  4. ●塗装できる素材が限られる 

2液型の特徴 

  1. ●使う直前に主剤と硬化剤を混ぜて使う
  2. ●基本的に混ぜた後はすぐに使い切る必要がある
  3. ●耐久性と耐候性が高い
  4. ●寿命が長い傾向がある

 

まとめ

まとめ

シリコン塗料は性能・価格のバランスがよく、コストパフォーマンスも高い、人気の外壁塗料です。

しかし、性能を左右するシリコンの含有量はカタログやサイトなどで確認できないケースが多く、専門知識も必要になってきます。

宮古島で塗料のテストを実施しています

外壁相談窓口では、塗料の耐久性や機能性を実際に確認するために、塗料メーカー協力のもと、宮古島にある暴露試験場で塗料の暴露試験を実施しております。

宮古島暴露試験
宮古島暴露試験

外壁相談窓口は外装リフォームの専門家として、お客様のニーズやお家の状態に応じた最適な提案ができるように塗料の特徴や性能を調査しております。

お客様のご予算、ご要望はもちろんのこと、外壁の状態にマッチした最適な塗料をご提案いたします。

お見積もり現地調査は無料です

シリコン塗料についてわからないことや知りたいこと、価格や相場など、どんな小さなことでも構いません、もし、聞いてみたいことがありましたら、まずは、R・コーポレーションにお気軽にご相談ください。

施工実績やサンプルをお見せしながら、適格な塗料選び、失敗しない外壁塗装についてお話しさせていただきます。

ご相談・見積もりは無料です。一切費用は掛かりませんのでご安心ください。お申し込みは、ホームページまたは、お電話でも受け付けております。

最後に、今回の記事が、外壁塗装の情報収集している方や塗料選びをされている方にとって、参考になれば幸いです。ありがとうございました。

 

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